飲み薬と注射を使うタイミング法

自然周期のタイミング法から薬と注射へ

排卵検査薬を使って自然周期によるタイミング法を1〜2年試みても結果が出ない場合、病院に行くと飲み薬を使うタイミング方法へのステップアップを提案される可能性があります。それでも難しければ注射を使ったタイミング法を試すになります。

色んな薬

 

飲み薬によるタイミング法で妊娠確率がおよそ2倍に!

私の場合妊娠活動をスタートして2年目にギリギリ妊娠出来たのでセーフでしたが、30代後半になると半年でも1年でも無駄には出来ません。

飲み薬によるタイミング法の説明もドクターから教えて貰っていました。飲み薬によるタイミング法で処方されるのは、クロミッドやセキソビットなどの排卵誘発剤です。「排卵があるのになぜ排卵誘発剤? 」と最初は驚きましたが、排卵があっても排卵誘発剤を服用することで卵の数が増えて妊娠する確率が高まるそうです。この説明はなるほどでした!

飲み薬によるタイミング法のメリットは、「卵が増え妊娠チャンスが高まる」「生理周期の影響を受けず一定の時期に排卵が起こる」「卵の発育が良くなる」等など。排卵日が特定しやすくなるので、通院回数も減りますし、何より自然周期によるタイミング法より妊娠率が2倍近く上がる効果は見逃せません。

ただし排卵誘発剤を服用することで、飲み薬によるタイミング法で妊娠に至ると約5%の女性は双胎妊娠になりやすいそうです。他の不妊治療のように三つ子や四つ子を妊娠する確率は極めて低いそうですが、双子を希望しない夫婦にとってはデメリットになります。

 

飲み薬より強力な注射を使うタイミング法

排卵検査薬と自然周期によるタイミング法で妊娠が難しい場合、排卵誘発剤を使った飲み薬によるタイミング法にステップアップします。そして飲み薬でも妊娠の気配がないと注射によるタイミング法も検討しなければなりません。

具体的には飲み薬によるタイミング法に5、6回トライしても結果が得られない時、そのまま飲み薬を継続するのか注射に切り替えるのかの選択が迫られます。ドクターによっては飲み薬と注射のダブル対策でタイミング法を試すように提案するようです。

もちろん飲み薬より注射の方が効きが強くでます。注射に切り替えてすぐに妊娠するケースもあるそうです。注射で投与するのは下垂体性腺刺激ホルモン(HMG)と言う強力な排卵誘発剤です。HMGを投与することで、クオリティの高い卵が増える効果が期待出来ます。

卵胞の発育を促す為、卵巣にダイレクトに働きかけるHMGを何日間か注射投与した後で充分に刺激を受けた卵胞を成熟させてから、次に排卵を促す為に胎盤性腺刺激ホルモン(HCG)を打ちます。

注射によるタイミング法は飲み薬より威力が強い為、その分「三つ子、四つ子の妊娠率アップ」、「卵巣が腫れる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症リスクを伴う確率が約2割」など、副作用も強く出る可能性が高いので慎重に決断する必要があります。