排卵検査薬で陽性が出ても妊娠率は意外と低い

排卵検査薬で陽性が出ても妊娠率は

排卵検査薬で初めて陽性が出た時、「これでようやく妊娠できる!」と胸踊ったものです。自分の身体で排卵機能がきちんと働いていることも分かり感動しましたが…。

ただし排卵検査薬が陽性なら妊娠、と喜んでいられるのは最初のうちだけ。私たち夫婦も大体2年近くは妊娠するまでに費やしていますし、純粋なタイミング法で赤ちゃんを授かるのは結構大変でした。

赤ちゃんの足

 

基礎体温などのデーターが大切

私は最初検査も兼ねてクリニックに通っていましたが、途中から排卵検査薬、基礎体温、おりもの観察…ととにかく真面目に記録して自分のデータを積み重ね、体内リズムを把握できるようになりました。もし2年以上経って妊娠しなかったら再び医療機関のお世話になろう、と覚悟していましたが、もし病院で診て貰う場合にも2年間のデータは凄く役に経つ筈です。

排卵検査薬で陽性が出てからタイミングを狙っても、妊娠率はそう高くありません。ただ医療機関で本格的にタイミング法を指導して貰うとなると、一定期間結果が出ない夫婦には薬物療法や人工授精が提案されます。

35歳からの妊娠活動だったので時間的な猶予はなかったものの、どうしても自然に産みたかったので私は排卵検査薬を使った自力タイミング法にこだわりました。医療機関で大金と時間を費やしても確実に妊娠できるとは限りませんし、深刻な不妊トラブルを抱えていない限り自力タイミング法でも何とかなるものです。

 

排卵検査薬が陽性でも妊娠しない

排卵検査薬が陽性でも妊娠しないことはよくあります。医療機関、不妊クリニックの薬物療法など、本格的な不妊対策、不妊治療を行えば妊娠率を上げることはできますが、その代わり多胎妊娠などのリスク、副作用も覚悟しなければなりません。

私はあくまで自然な形で妊娠したかったので、具体的に言えば薬や注射は嫌だったので、マカやマルチビタミンのサプリメントにはお世話になりましたが不妊治療は受けていません。子宮筋腫があったので筋腫の定期検査も含め、定期的には通院していましたが…。

妊娠は本当に生命の神秘で、長年の不妊治療をやめた途端に赤ちゃんを授かるご夫婦も少なくありませんし、それこそ望まないのにいきなり妊娠するケースも珍しくありません。

自然な形での妊娠を目指す以上、毎日基礎体温を測定しておりものの状態もよく観察し、毎月排卵検査薬を使って排卵日を調べて自分のデータを積み重ねていくしかありません。本当に地味な作業ですし、タイミングに合わせて仲良く、と言う義務感に満ちた夫婦の営みに心折れそうな時も何度もありました。

排卵検査薬が陽性でタイミングを狙っても何ヶ月も妊娠できないでいると、どうしても気分も沈みがちになってしまいます。ただ、基本的な検査で調べた上でお互いに不妊の原因になるようなトラブルがないなら、焦らずに待つうちにいつか妊娠できる筈です。私も「もう1年」ではなく「まだ1年」と前向きに捉え、排卵検査薬が陽性でも妊娠できない時の辛さを気にしないようにしていました。

 

40代後半の自然妊娠率は1%!

排卵検査薬を使ったタイミング法は、毎月検査を繰り返しデータを積み上げていく手間暇はかかりますが、医療機関で行う本格的な不妊治療のように身体に強い負担を与えるものではありません。リスクどころか自分の体調も把握しやすくなりますし、排卵リズムもどんどん分かるようになります。

ただし副作用、リスクがない分排卵検査薬で陽性が出てタイミングを狙ったとしても、妊娠の可能性、確率は15~30%程度しかありません。15~30%と言う妊娠確率、低いと感じますか??

でも避妊せずに健康な男女が性行為を行った場合でも、妊娠の確率は約20~25%程度です。年齢別のデータで言うと、25~30代前半なら25~30%で自然に妊娠する確率がありますが、30代後半になると18%、40代に突入すると前半で5%、後半はわずか1%しかありません。

私自身も35歳で自然妊娠を目指したので、自分自身に20%程度しか自然妊娠の可能性がないと分かり結構ショックを受けました。残念ながら女性の身体は年齢を重ねるにつれて染色体異常の発生率も高まりますし、流産しやすくなります。身体は健康でも卵子自体の妊娠率が低下してしまう為、外見が若々しいかどうかはあまり関係ありません。

ただ、確率はあくまで確率でしかありません。それに自然妊娠確率よりもタイミング法を実践することで少しでも妊娠確率を上げることができます。