卵巣・卵管に問題がある不妊

卵巣・卵管の問題

排卵検査薬を使えば妊娠しやすいタイミングは分かりますが、卵巣や卵管に問題がある場合自然周期によるタイミング法が難しくなります。検査を行わないと分からないことも多々あります。自覚するところがあれば不妊検査を受けることをお勧めします。

芝生の上のカップル

 

卵巣の問題による不妊原因

排卵検査薬を使って自然なタイミング法を成功させるには、女性の身体が健康的な状態であることが条件となります。もし「卵巣欠如」、「癒着・閉塞」、「卵巣腫瘍・卵巣がん」などの卵巣異常を抱えている場合、タイミング法の前に問題の解決を優先しなければなりません。

卵巣は女性の身体に左右2つあるのが正常な状態ですが、先天的に1つしか持たずに生まれてくる方も。1つしかなくても卵巣機能さえ健全に働いていれば妊娠は可能ですが、卵巣に強い負担がかかってしまう恐れがあります。

また卵巣卵管は非常にデリケートな為、癒着や閉塞しやすい部分です。クラミジアなどが原因になることも多い障害ですが、癒着、閉塞が引き起こされると精子が卵管膨大部まで辿り着くことが困難になり、妊娠が成立しにくくなります。

一方卵巣に腫瘍ができる場合は良性、悪性どちらでも切除手術をしない限り卵子を作ることが難しくなります。「悪性腫瘍=卵巣癌」なら妊娠どころか命に関わる大病ですから、腫瘍の治療を再優先させなければなりません。

 

卵管の問題による不妊原因

卵管内部で炎症が引き起こされたり、腫瘍が発生する「卵管腫瘍」、左右どちらか1つしか卵管がない「卵管欠如」、卵管が未熟な状態で発育に問題がある「発育不全」などの卵管異常も、深刻な不妊原因になります。卵管腫瘍も症状が進行すると癌や筋腫を発症する恐れがあります。

卵管欠如は卵巣欠如同様、1つしか卵管がなくても卵管機能に問題がなければ妊娠は難しくありません。ただし卵管発育不全の場合、卵管だけではなく卵巣や子宮も充分に発達していない確率が高く、各機能の働きが正常化しない限り赤ちゃんを授かることは厳しい状況です。