タイミング法での妊娠

最初の不妊治療はタイミング法

排卵検査薬を活用したタイミング法でいきなり妊娠、なんてケースは決して珍しいわけではないんですが、もしも私のように35歳で本格的な妊娠活動を始める場合は、最初に諸々の検査を済ませておいた方が安心かも知れません。

女性の後ろ姿

何しろこの年代になると妊娠率も急降下します。悲しい事に子宮筋腫などの異常が見つかるケースも少なくありません。まさに「急がばまわれ」で、時間もそう残されてないわけですから、問題なく妊娠できるかどうか調べておいて決して損はない筈です。

具体的な不妊検査の項目は各医療機関によっても異なります。患者さんの年齢、受診時点での条件にもよります。一般的には早くても1ヶ月程の時間をかけ、排卵確認、ホルモン検査、ヒューナー検査、子宮卵管造影、精液検査など基本的な検査を行います。これで問題がなければ指導が開始されます。タイミング法は不妊治療のファーストステップです。

 

不妊検査と不妊治療は早めに

排卵検査薬を活用して行うタイミング法も不妊治療の1つですが、治療と言うよりは妊娠しやすくなるテクニックとして捉えて頂くと分かりやすいかと思います。数ある不妊対策、不妊治療の中でもタイミング法はとても自然な形で妊娠できるので…。

ただしタイミング法で妊娠を目指せるのは、基本的に若い年代の夫婦で、男女共に健康上の問題がない場合です。私の場合35歳オーバー、子宮筋腫持ちでも37歳で妊娠できましたが。

不妊治療を開始するタイミングとしては、2年以上子供を作る為の夫婦生活を継続しても授からない場合です。妊娠率は個人差があるので、特に問題がなくても妊娠するまでに時間を要する可能性はあります。ただし一般的には9割以上の夫婦が子作りに励めば、2年以内に妊娠できることが分かっています。

もちろん今は私たち夫婦のようにどんどん晩婚化が進んでいますから、2年を待たずに最初に基本的な検査を受けておこうと早い段階で受診するケースも増えていると思います。

万が一不妊原因が見つかった場合、早期発見早期治療にこしたことはありません。私は子宮筋腫が見つかりましたが、幸い妊娠、出産に影響は与える心配はなさそうなものだったらしく、経過観察と言う結論で落ち着きました。

ただし本格的な不妊治療を受けている私の姉は、治療途中で子宮筋腫の手術も行いました。当然手術後はしばらく子作りどころではありませんし、姉の様子を間近で見ていて「不妊治療は早い段階で取り組むべき」と実感しました。

 

排卵日帰宅恐怖症に注意

妊娠しやすいタイミングを狙って夫婦生活を送るタイミング法は、うまく行けば薬も注射も使わずに自然周期で子供を授かることができます。ただし男性も女性も人間ですから、いくら身体に問題がなくても理屈通り身体が反応しない可能性は充分にあります。

特に男性は排卵日帰宅恐怖症に陥る可能性大です。毎月奥さんから排卵日の夫婦生活を義務付けられるうちに精神的ED状態になってしまうケースが増えているそうです。特に私のような高齢女性は「時間が、チャンスがない!」と余裕がありませんから、1回1回の排卵日を逃すまいとどうしても焦り過ぎてしまう傾向があります。

一方旦那さんの方も排卵日が近づく度に栄養ドリンクを飲まされたりスタミナ料理でもてなされたりして、プレッシャー攻めの夫婦生活を苦痛に感じます。楽天的過ぎるのも問題ですが、妊娠するにはメンタル面もとても大切ですから無理強いは禁物です。あえて1ヶ月おきにタイミングを取る作戦も検討してみて下さい。