不妊の検査も夫婦の協力が

受診前の話し合いが重要

排卵検査薬と基礎体温で奥さんがいくら頑張っても、男性側に不妊原因があれば妊娠は成立しません。昔から子供ができないと頭ごなしに女性のせいにされてきましたが、実は不妊原因は女性も男性も共に24%、同じ確率で不妊症の可能性を抱えていることが近年ようやく判明しました。WHO(世界保健機構)の調査なので、確実な情報です(笑)。

カップルの背中

とは言っても男性不妊に関する知識はいまだに世に広まっているとは言えません。私も35歳で病院に通っていた時、「タイミング法の前に色々検査して貰わないと」と言っても旦那さんは「頑張ってね」と本当に他人ごとでした。

不妊の原因が男女どちらかにあるのかは同じ確率、半々だから男性も不妊検査をしなければならないと話しても「俺はいいよ」と。旦那さんと協力して行う検査もありますし、不妊の6大基本検査の1つは「精液検査」です。

不妊検査に非協力的な旦那さんの態度で2人の関係が壊れるケースは、非常に多いそうです。確かに私も旦那さんの態度、自分ばっかり辛い検査を受けて…と物凄くナーバスになる日がよくありました。

不妊治療で子供を授からず破局、なんてご夫婦も少なくありませんが、子供ができないからではなく、「不妊治療を巡ってお互いがお互いを思いやれなかった為に離婚に至ったのでは?」と思います。

実際にクリニックを受診する前に、女性と男性はどのような検査を受ける必要があるのか、お金の問題も含めて夫婦で話し合っておくことをオススメします。そして女性も男性もしんどい検査、治療を受けてまで子供が欲しいかどうか、意思を確認してから受診すれば夫婦間にも温度差が生まれにくいのではないでしょうか。

 

男性の不妊検査は何科?

女性の不妊検査を一通り終え問題がなければ次に男性側を検査…と言うパターンが大半ですが、効率を考えても夫婦は一緒に受診するのが理想的です。

不妊原因が両方にある場合も考えられますし、できれば早い段階で男性も基本的な検査を受けておきましょう。男性の不妊検査を奥さんと一緒に行う為には、不妊専門クリニックだと何かとスムーズです。ただし特に問題がなさそうな場合、総合病院の産婦人科で夫婦揃って受診することも可能ですし、男性だけの検査なら泌尿器科でも受診可能です。

また、有名な不妊専門クリニックだと単なる健康診断感覚の受診は受け入れて貰えないこともあるようです。妊娠を目指してまだ2年未満の夫婦、流産経験のない夫婦なら、一般的な産婦人科でひとまず検査を受けた方が良いかも知れません。

いずれにしても基本的な検査を受けることが先決です。検査の結果次第で不妊専門クリニックで専門的な検査を受けるべきかどうか教えて貰えますし、問題なければ排卵検査薬を使ったタイミング法に取り組むことができます。