男性不妊の原因になる病気

病気が不妊の原因になることもあります

男性側に原因がある不妊では造精機能障害が一番大きな割合を占めますが、それだけではなくその他の病気が原因になって赤ちゃんを授かる事が出来ていない場合ももちろんあります。

電話している男性

 

タイミング法を使っても妊娠が困難な場合もあります

排卵検査薬で毎月毎月おしっこを調べる作業、今となっては懐かしく思い出します。当時は排卵検査薬で陽性が出たのに旦那さんが出張…など排卵リズムに振り回され一喜一憂していたものです。

排卵検査薬を使い自然周期によるタイミング法で妊娠を目指しても、男性に不妊原因があれば赤ちゃんを授かるのは難しくなります。男性不妊原因でもっとも多いのは、無精子症、乏精子症、精子無力症と3タイプに分かれる造精機能障害で、男性側の不妊原因の約9割を占めます。

その他考えられる男性の不妊原因の1つが、陰嚢内の温度が上昇することが主な原因で引き起こされる精索静脈瘤です。精子の形成に重大な影響を与える病気で、精巣の発育不全を引き起こします。

また精液の中に精子がいない閉塞性無精子症は、精子の運搬ルートである精管が部分的につまったり癒着しているせいで精子が行き場を失ってしまっている状態です。先天性精管欠損も精巣内で精子が閉じ込められてしまっている状態で、生まれつき精管が備わっていない先天性の病気です。

一方精嚢や前立腺に炎症が引き起こされている為、精液内の白血球が増殖してしまう膿精液症も、精子の運動率がダウンしてしまうので不妊状態に陥ってしまいます。

その他精液が尿道ではなく膀胱に逆行する逆行性射精、女性の膣の内部で射精することができない膣内射精障害など、男性側の不妊原因も予想以上に多く他種類に及ぶことがお分かり頂けるのではないでしょうか。

 

精神安定剤の服用で精子が減少

排卵検査薬で陽性反応が出るタイミングを狙って夫婦生活を行っても、旦那さんが何かしら不妊原因を抱えていると無駄撃ち…と言うことになります。例えば精神安定剤も後天的な男性不妊原因として問題視されていますが、うつ病が心の風邪と表現されるようになって心療内科へ通う方が急増されましたよね。妊娠活動中だけど配偶者が精神安定剤を服用しているご夫婦も少なくないと思います。

体調を崩している時や喫煙後、二日酔い状態、胃潰瘍や高血圧の薬を服用中、睡眠不足、ストレス、検査に対してナーバスになっている時も精子の量は一時的に少なくなる、と言われていますが、精神安定剤を服用中、服用後も精子量が減少してしまいます。

ですから精液検査を受ける時は可能であれば精神安定剤の服用をストップするのが理想的ですが、もし難しい場合旦那さんが精神安定剤を飲まずにいられるような状態にまで回復するまで妊娠活動を休憩してみることも検討して下さい。

精神安定剤を必要とする病の種類、レベルにもよりますが、軽度であればセントジョーンズワートなどハーブや漢方でも精神を安定させることは可能です。精神安定剤同様、効き目を実感するまでには時間を要しますが、担当ドクターにも相談してみて下さい。