排卵の異常はもちろん不妊の原因になります
排卵検査薬で排卵異常が分かる!
排卵検査薬を使って毎月の排卵リズムを調べると、妊娠しやすいタイミングが分かるだけではなく排卵の異常にも気づきやすくなります。妊娠する為には排卵の異常がないのかということも頭においておきましょう。
女性の不妊原因の約3割と大きい排卵障害
自然周期でタイミング法を成立させる為には、排卵検査薬と基礎体温測定、おりもの観察が欠かせませんが、3つの角度からチェックしても排卵リズムに何か問題があるようなら排卵異常を抱えている可能性大です。排卵障害は女性の不妊原因の約3割、と一番割合が多い問題ですから、ホルモン検査と超音波検査で原因をしっかり調べましょう。
ちなみにホルモン検査は月経周期に応じて行われます。卵胞期初期の月経3~4日目には「黄体化ホルモン(LH)」、「卵胞刺激ホルモン(FSH)」、基礎体温が高温期を迎えた中頃に「卵胞ホルモン(エストロゲン)」、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を測定します。「乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)、「甲状腺ホルモン」に関しては月経周期を問わず、測定可能です。
ただし、厄介なのが精子検査同様ホルモン検査も数回に渡り検査を重ね、精度を上げていくことが大切です。どのホルモンもストレスや睡眠不足など心身のコンディションの影響を受けやすく、一度で正確な数値が分かるとは限りません。
ちょっと疲れているだけでも排卵リズムが狂うことはよくあることです。検査を受けながら生活習慣を見直し規則正しい生活を送る対策も重要です。
脳の働きで排卵に異常があることも
排卵検査薬で毎月排卵リズムを調べても、正常なリズムが刻まれていない場合は何らかの不妊原因を抱えている可能性があります。不妊原因として卵巣や卵管異常がすぐに思い浮かぶかも知れませんが、実は脳の働きが不妊問題を引き起こしているケースも少なくありません。
妊娠する為に欠かせないホルモンは卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン、エストロゲン、プロゲステロン等など。これらのホルモンは脳、卵巣、子宮から分泌されますが、どのホルモンにしても分泌の促進、抑制をコントロールしているのは脳下垂体や間脳です。
従って脳の働きに問題が生じている状態だと、排卵そのものが上手く行われません。女性の不妊原因として卵管障害につづき脳の問題は2番目に多い不妊原因になります。
妊娠成立を難しくさせる脳の問題は「間脳排卵障害」、「脳下垂体排卵障害」の2種類で、間脳排卵障害が引き起こされると無排卵状態がつづきます。
厄介なのは無排卵なのに月経は訪れるケースも珍しくないことで、月経がストップしてようやく異常に気付く方もいらっしゃいます。こういった異常も基礎体温と排卵検査薬のダブル対策を継続していれば早期発見に繋がります。
また、諸々のホルモンのコントロールセンターの役目を果たす脳下垂体に異常が生じる脳下垂体排卵障害も、卵胞不育、無排卵などの不妊原因に関係しています。
月経があると言うだけで身体に問題がないと楽観視している女性も少なくありませんが、タイミング法をスムーズに成立させる為にも一度ホルモン検査を受けておいた方が安心です。